旅のしおり
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Author:シュンちゃん
還暦。思えば遠くに来たもんだ。人の命はいつか必ず果てる。生きる軸足である山のほか、本にしおり挟むよに、趣くまま時折生きし証ここにつづる。齢ゆく者のボケ防止備忘録ブログです。適当におつきあいください。
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夏山通信2009Ⅲ ‐立山/剱岳 ‐立山編‐
 
  空を突く雄山神社-430ta
                                  天空に届くかのごとき雄山神社


おっといつから夏山通信~?それもいつの間にⅢなが?勝手ながら7月からを自分の夏山と位置付け、だから、荒島岳、福島山行に続きこれがⅢなが。悪しからずです。今年の山歩きは、今までの経験から、"自分の山歩き" "自分のスタイル" というものについて少し考える年にしたい、でもあるものですから、今回は地元の山、立山/剱岳を歩いてきました。今回の相棒はタクちゃんだ。「沢男」と書いて「たくお」と読むのだが、以前同じ会社に籍を置いた、高校の2級先輩である(呼び捨てにしてすみません先輩)。昨年は同じ頃、蓮華温泉を基点に白馬・朝日と二泊三日ご一緒した。今回歩きながら話してて分かったのだが、タクちゃんはいわゆる晴れ男。下は良くなかった様だが今山行中ほとんど降られなかったのだ。ジリジリ焼付ける太陽が待ち遠しく「バッキャロー」と叫びたくなる今だ梅雨のこの時季に、もってこいの相棒だった訳だ(^^♪。では写真中心に山行の様子です。


初日は室堂ターミナルに文明の利器使い降り立ち、下から見て左回りに立山三山縦走、のち剱沢までです。ターミナル内で出立の身支度してる時にお会いした若いカップルが先行してゆかれました。僕らの小屋泊に対しテン泊という違いはあれど、このお二人とは2日間最後までご縁があることとなるのだが、それは後述としよう。
室堂出立の頃-600ta


一ノ越で一本立て、雄山山頂に向かいます。雲はありましたが、いつもながらの優等生的箱庭のごとき眺めに癒されながら行きました。時折青空も広がりモチベーションも上がります。比較的急な坂に時々休みながら登りつめました。で、トップ写真が山頂神社(人が立ってる所が標高3003mです)。
箱庭だ(^^♪-1100  青空だ-850  2950mから-600ta

この時期鳥居から向こう雄山神社は有料なので今回パス。下で「想い」お願いしティータイム、
ほどなく腰を上げ、富山県で一番高い天に近い場所「大汝山…おおなんじやま」に向かいます。


大汝山・・・3015mに到着。ここから振り返る雄山神社も好きな眺めだ
ゴタテ(後ろ立山連峰)との間に黒部湖(ダム)が見える。なかなかの高度感にしばし見入る。
大汝山-1100  3015から雄山神社-600ta  黒部湖-1100

息子らと3人でここを歩いた当時をちょっぴり懐かしく思い出した
が、おやぢにセンチメンタルは似合わない
大汝休憩所横でお昼食べ、富士ノ折立、真砂岳を経由し
別山トラバースルートから尾根越え最短路を採り、剱沢に向かいました。

やはり3000m級の山岳地帯、
カールに残雪、大自然の創り出す造形美とでも言いましょうか、すばらしかった。
何度訪れてもその圧倒的な景色に息を呑みため息が出る。
真砂岳への縦走路-1100  剱沢へ直行だ-1100  自然の造形美-1100


剱沢テン場に到着。富山県警山岳警備隊のn隊員が警備に入っておられことばを交わす、
大柄で坊主頭ときてる風貌の彼は、100m以上離れた所から見ても彼と認識し易い。
江尻さん(誰)もおられた。彼とは後で小屋で久しぶりに話した。
そして、室堂から抜きつ抜かれつ歩いてきたあの若いカップルは今日の宿テン場で休息
夜はまだまだ冷えるだろうが、若い男女だ。寒い訳がな~い。全く余計なお世話
剱沢テン場-1100  剱沢小屋に接近-800 
 

         剱沢小屋に到着。
         少し上から移転新築された今年にぜひ泊まってみたかった小屋だ
         別山方面をバックにした小屋のロケーション、
         何か日本じゃないみたい、雰囲気あって感じ良くうっとり、いいじゃん(^^♪
         小屋に着き程なく、映画「剱岳・点の記」のチーフガイドでもあった
              国際ガイド、多賀谷氏がお客さんと剱山頂から戻って来られた。
         剱沢小屋に到着-1100  新築「沢の小屋」-1100
         モデルはタクちゃん

今回剱沢小屋にお世話になったのには、「剱の大将」と呼ばれ、登山地図にその名(文蔵尾根)を残した名ガイド初代小屋番佐伯文蔵氏のスピリットを直に受け継ぐ、2代目主人友邦氏にお会いしたかったからがある。雲掴むような話ではあるが営業的な意味合いもあった。でもお会いするともうめろめろ~。受付済ますなりおいらの書いた住所眺め「くろべし・・おぎゅう。。くろべし・・おぎゅう。。。。」と繰り返された。そして明日歩く予定の剱山頂への登山道の最新状況を一通り話された後、また「くろべし・・おぎゅう。。くろべし・・おぎゅう。。。。」と言われた。どーしなさった~?と思ってたら、郷さん(元富山県警山岳警備隊員、40歳遭難救助現場にて殉職)を思い出されたのだった。郷氏と私の家は同じ小学校の校区なので、その住所が懐かしい友を氏に思い起こさせたのだ。ばあちゃんは元気なのかと聞かれた。そして「あいちゃオラの2つ下やったがよー ・・・」と次の瞬間視線を遠くに向けられた。その後に続くことばは「・・・ホントにいいヤツやったがに・・・」だと、友邦氏の表情は、そう語っていた。郷さんのお墓のとぼ石には剱ダンチョネ節が刻まれている事を思い出した。そして、以前ネパールに行ったとき現地で世話んなった方の弟さんにも会えた。何度会っても礼をいう自分がすこししつこいやっちゃなーと思った


  山岳景観ととびっきりうまい空気を楽しみリフレッシュ。心のこもった夕食もいただきました。
  豪華な夕食-750  二代目友邦氏里子ご夫妻と-750  二代目友邦氏と-750
   横浜のご夫妻と同席だった
   
   いくつんなってもミーハーなおいらは、
   友邦氏と奥様の里子さんとちゃっかり写真に納まってみました。
   嫌な顔ひとつせず、ありがとうございました。いい思い出ができました。



さて、当世山小屋事情もさまざま、ことばで表せる違いがあれば、上手く表現できないが何かが違う。。。そんな違いがあるもの。言い表せるところでは、「滞在優先型」と「登山優先型」。前者は、小屋の隅々まで整理整頓が行き届き、食と住を高いレベルで提供してくれ、山歩きについては本人優先。聞かない限り登山についてのアドバイスは意識的に控えるといったタイプ。一方後者は、小屋の整理整頓や食と住よりも、まず登山者の安全を最優先。聞かずとも小屋側からきちっり登山道の状況を話してくれる。もちろん荒天…と読めば、行かせない。立地条件等により出来る事と出来ない事があるにしろ、山小屋とはひらばの宿泊施設と異なり、前者と後者の割合こそ異なるものの、双方ミックスされて成り立っているのだ。そしてその比率は山小屋の経営者の考え方に大きく左右されるものなのだ。もちろん両方ハイレベルな小屋もあればまたその逆もある。そして、利用する登山者が山小屋に求めるものも・・・人それぞれ。至れり尽せり好みの人もいればかまって欲しくない、そういう人種もいる訳で、千差万別と言えるだろう。

剱沢にあって、剣山荘が前者に近く、剱沢小屋が後者に傾倒した山小屋である。近くにあってこれだけ性格の異なる小屋も珍しい。剱山頂には剣山荘の方がより近いので県外中心に剱岳登頂を目的とする方はそちらを選ばれるケースが多いようだが、好みの分かれる所だろう。私自身は後者的な山小屋がお気に入り。友邦氏の「高圧的でない」「押し付けがましくない」、厳しさを知っているからこその真のやさしさが、ことば・目に物静かながら感じられ、登山者の安全を第一に思う的確なアドバイスは、すばらしいと今回も思いました。

昨年までの小屋から場所を移し新しくなったこの剱沢小屋。新築と同時にお客さん用のシャワー設備も導入された。以前同様、玄関入ったらドラム缶さりげなく置いてあって欲しかったが、繁忙期だからだろう、今回それは無かった。 若きイケメン3代目新平さんも小屋入りしてもう幾年も経つが、一体どの様な方向にあの小屋はこれから向かっていくのだろう、そんな事も確認したかった、というのも今回泊まった否めない理由だ。


中学時代、学校登山でイヤイヤ歩いた立山。あれからもうすぐ40年、山を取巻く環境や登山者の質も変わっただろう。しかし以前一度書いたが、山岳スタイルとして、「挑むとか、征服欲」に比して「感じる事、癒しを感じに」がより似合うようになって久しい立山であるものの、そこはやっぱり3000mの世界。甘く見るとそれ相応のしっぺ返しがくる。「立山なんて。。。」とは中級岳人方の一部のウィスパーだが、それは人間の驕りであり、山への志向は人それぞれなれど、立山黒部というステージはもっともっと奥が深いとわたしは思う。今回は、単独で、パーティーで、そして学校登山の引率として、幾度と無く歩いてきた山道の、そのひとつひとつを「感じ、確認しながら」、例えれば何度と無く読んだ書を読み返すごとく、細かな部分、今まで気になってたことを確認しながら、ゆっくり歩く事ができた。いい立山三山縦走登山だった。疲れはさほどなかったが、期待通りの心地よい小屋と程よいアルコールの酔いに任せ、軽くふかふか気持ちの良い布団に体を沈めた。そして夢見に落ちるまでまばたきすることのなかった静かな夜だった。


・・・2日目剱岳へつづく(予定)




この記事に対するコメント
剱澤小屋
 シュンちゃん、ご無沙汰してます。
剱澤小屋に泊まられたんですね・・・・
ちょうど僕が、下山してるときかな。
小屋でもお会いしたかったです。
今度、月曜の3日に行く予定です。
また、お会いできれば・・・・・!!!
【2009/08/02 09:38】 URL | gappa-san #7eSlJQ8A [ 編集]


♪ gappa-san
行ってきました、世話になってきました、「沢の小屋」
スピリット変わらず、実にいい小屋でした。
ガッパさんに会えると実はひそかに楽しみに行ったのですが
タイミング悪くちょうどひらばだったのですね、江尻さんにお聞きし、がっくし。
盆前にも一度剱岳行く予定はあるのですが、早月尾根からなので会えませんね。
こちらこそ次お会いできる日を楽しみにしておりま~す。
【2009/08/02 10:30】 URL | 管理人 #- [ 編集]


友邦さんとの写真うらやましいな~。
私も先月中止したけど、剱沢の小屋に泊まって友邦さんと写真をと思ってました。
今年は、もう剱沢には行けないと思うけど、いつか行きたいです。
【2009/08/02 13:23】 URL | yamanouta #EExJr7xM [ 編集]


郷さん、書物でしか存じておりませんが、いつまでも人の心に生き続ける、そして私のような者までも心に留まるということは月並みではありますが、すばらしいことですね。・・・命を賭して残された大きなものを感じました。
【2009/08/03 06:27】 URL | hシェフ #- [ 編集]


♪yamanoutaさん
友邦氏とのツーショット、v-221いいやろ~v-10いいやろ~
剱岳を見続け、剱を最も知っている、静かなる男のオーラがありました。

♪hシェフ
郷さん、かなり記憶に残る男だったようです、
芦峅の名だたる山男達から愛された男の一人なのでしょうね。

【2009/08/03 20:23】 URL | 管理人 #- [ 編集]


すてきな旅録ですね。。。
地元に根付いて愛してる感じします。
私の知らない方々ですが、心温かい感じの方ばかりですね。
2日目も楽しみです

いちばん上の、お社にいるのは神主さんですか??
【2009/08/04 19:41】 URL | ikumi #- [ 編集]


♪ikumi
短歌俳句不得意なおいらの、くどくどながなが文読んでいただき、ありがと。
立山・剱には、芦峅中心に名ガイドの方々がたくさんおられます、
映画「剱岳点の記にも影武者として何人か出演しておられるようですよ。

山から下りてきて、お客さんと遠縁ちょうど70歳女性二人相次いで亡くなられ、
2日目今だ書ききれずです。熱いうちに書きたいのですが、ご容赦ください。
カーキ色の人は神主さんだす
【2009/08/04 22:55】 URL | 管理人 #- [ 編集]


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