旅のしおり
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Author:シュンちゃん
還暦。思えば遠くに来たもんだ。人の命はいつか必ず果てる。生きる軸足である山のほか、本にしおり挟むよに、趣くまま時折生きし証ここにつづる。齢ゆく者のボケ防止備忘録ブログです。適当におつきあいください。
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読了 「寝ぼけ署長」 – 20170906(水)

寝ぼけ署長 -20170906(水)

山本周五郎 「寝ぼけ署長」 読了。 周五郎には珍しい現代もの。
と云ってはみても、昭和二十一年から一年余りの間に発表されたものですから、
もうかれこれ70年ほど前に書かれたものですが。

十の話しからなり、一見タイトルのよな署長が、事件を解決してゆきます。
一般的な事件簿のようにスッキリ!解決しないことに最初歯がゆさ覚えましたが、
そしてややオーバーフィクションなる話しあること否めませんが、通して弱い者の味方であります。

読み終え心に残るのは、憎むべき悪は、正直で貧しい者が一線を越え法を犯したという
その事のみにあるのではなく、法の網の目を巧みにくぐり抜け、法すれすれ己の欲のために
世渡りする者たちこそ、実は最も憎むべき対象であるとみている、という点です。 
本当に貧しい者は罪を犯す暇などない。 犯罪は懶惰な環境から生まれる。
安逸から、狡猾から、無為徒食から、贅沢、虚栄から生まれる、
決して貧乏から生まれるものではない、と云うものの見方です。 

そして、現実問題この様な署長がいたなら、現在の組織では窓際行きか、
お暇出されるでしょうが、所詮人間などと云うものは小さな悪事もしながら生きてます、
爪の垢煎じて何とやら、人間性豊かな血の通った組織であってほしいものです。

「中央銀行三十万円紛失事件」、「海南氏恐喝事件」、「一粒の真珠」、「新生座事件」
「眼の中の砂」、「夜毎十二時」、「毛骨屋親分」、「十目十指」、「我が歌終る」、「最後の挨拶」
私のお気に入りは 「毛骨屋親分」 ありえないでしょ!ってところが痛快で面白かったです。

読書の秋、秋の夜長にみなさんひとついかがでしょ、
まー私の場合は飲むとすぐに寝ちまうのが悩みの種なんですが。


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