旅のしおり
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Author:シュンちゃん
還暦。思えば遠くに来たもんだ。人の命はいつか必ず果てる。生きる軸足である山のほか、本にしおり挟むよに、趣くまま時折生きし証ここにつづる。齢ゆく者のボケ防止備忘録ブログです。適当におつきあいください。
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読了 「柳橋物語」 ほか – 2017.7.1(土)

柳橋物語 -2017.6.30

山本周五郎 「柳橋物語」 読了
昭和二十一年山本周五郎四十三歳の時の中篇作品。
恋のイロハもまだ知らない無邪気で健気な乙女心が、この人とと決めた思い
その思い貫き通したばかりに、その後起こる地震、火事、洪水といった天変地異の中、
人の一途さ男の疑い深さ、周囲の人々の誤解という白い目に曝されながら
つぎからつぎへ、不幸な環境、世界に追いやられてゆくというお話し。

人生って思い通りにならない、は生きてゆく内わかってきますが、底の底まで落とすすごさ。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。 そして愛とは死んでもなお人の心の中で生き続ける。
ラストがこれまたまたなかなか深い。 今の時代にもぐっとくる、人生のつらさ学べる、
云いかえれば今を生きゆく読者の心を逆に楽にしてくれるそんな名作でした。

もうひとつの 「むかしも今も」 は、
昭和二十四年山本周五郎四十六歳の時の中篇作品。
柳橋物語に似た、どこまでも愚直な男がその愚直を通し最後に救われるというお話し。

余談ですが、柳橋物語には火事のシーンが多く登場するのですが、
書かれた時期を思うと、周五郎の頭の中には、焼け野原と化した戦後まもない東京が、
むかしも今もには要所要所 「つき当り」 という河岸の空き地が登場するのですが、
これは戦前まだあった東京の空き地に思い走らせてのことのように思います。

ここのところしばらくどっぷり人情ものにひたってきました。
日本人の美しさ、貧しくとも一途に生きる庶民の生きよう、どれも良かったです。
あー日本人に生まれてよかったーって! でもそのーちょっと人情づかれ~(笑)
なにごとも、「ほど」と「分」が大切です、
梅雨時だし次は少し乾いた感じのもの読もうかな、です。


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