旅のしおり
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Author:シュンちゃん
還暦。思えば遠くに来たもんだ。人の命はいつか必ず果てる。生きる軸足である山のほか、本にしおり挟むよに、趣くまま時折生きし証ここにつづる。齢ゆく者のボケ防止備忘録ブログです。適当におつきあいください。
   since 2008(H20) 8.28 



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秋山通信2010Ⅱ - 室堂~仙人池~阿曾原~欅平/宇奈月 -後編-

水平道2班-100927
                                       断崖絶壁な水平道をゆく

2日目

仙人池からまずは仙人温泉に向け足元落ち着かない山道を行きます。
 仙人湯に向け①-100926  仙人湯に向け②-100926

仙人湯に着くと、先行されてた“はっぱ隊”一行がすでに入浴済ませていた
はっぱさんが特別サービスしてくれた (photo by nozomir)          
                 仙人温泉小屋-100926  はっぱさん-100926

仙人谷河原で早めの昼メシ取り、橋渡り、あこここから立ち上る湯気と硫黄の臭いにここが湯元であること横目にしながら、雲切新道まずは、なだらかに登りゆく。すぐにピークとなり、後、長く難度高いものの、しっかりした登山道を辿り仙人ダムまで粛々と歩いた。 

                   雲切新道ピーク-100926  仙人ダムへの最後の梯子-100926
                                           最後の長い梯子下る
                              落ちれば、ダム湖へ引きずり込まれちまう

仙人ダムで一服。そして、その後一本小さな急登こなししばらくしてまた同じ位下り、今日の宿、阿曾原温泉小屋に着いた。タイミング的に女性陣は即風呂へ。オラ達男どもは、小屋主佐々木氏が用意してくれてた厨房横特設露天宴会場に陣取り何はともあれ  そしてほろ酔いに疲れ軽くなった頃露天風呂でさらにさっぱりし、夕食をいただいた。

阿曾原では、メンバー持参の現地・目の前調理のイカいただき、リーダー刺激ちゃんが丸2日飲まずに担ぎ続けて来た「一升の酒」いただいた。 山屋、その場にいた者にしか分からない旨さだった。それらだけでも十分嬉しくなった処へ、オーナー佐々木氏にはあれこれ気遣いいただいた。ありがとうございました。夕食後はその佐々木氏交え、山・ほか談義。きびしい“黒部”を誰より知り、現役・山に生きる山男の話し、その魅力に、皆楽しく貴重な時間を過ごした。そして酒宴と云うものは二次曲線的に時の経過が速くなるもの。振り返るに個人的には、オラの黒部・当地管轄する県警山岳警備隊I村隊員が詰めていたので、みんな寝ただろうに、あきちゃん共々引きずり込み、消灯過ぎて自販機前で歓談。山中漆黒の夜の空気はどこまでも澄んでいた。

残念なのは、阿曾原温泉小屋で写真撮るの忘れてたこと
風呂上がりから明朝まで1枚も写真がな~い、悔やまれる
       阿曾原露天風呂-100926     阿曾原集合写真-100927
             阿曾原温泉にて                出立の頃に

3日目、最終日出立後

まずは150mほど登り(…前夜の酒を抜き)、そしてロングでスリリングな水平道に入った。
   阿曾原温泉小屋-100927  水平道②-100927  水平道①-100927
   振り返ると小屋と湯けむり   こんなとことか、こ~んなとこを行きます

        水平道をゆく-100927   水平道1班-100927
         歩いてる本人には分かりづらいが、超デンジャラス

                   志合谷入口-100927   志合谷トンネル内部-100927
                    志合谷に入る。岩むき出しの内部は怪しく綺麗に光ってた

            欅平着-100927 トロッコに揺られ-100927
       最後の鉄塔から下がり、宇奈月からの終着駅欅平に全員無事下山を果たした
               そしてトロッコ電車に揺られ今山旅は、終わった。
                   


北アルプスという山岳地帯・立山黒部にあって、取分け深いこの奥山に同行くださった皆さん、
そして、仙人池ヒュッテ、阿曾原温泉小屋のみなさん、すばらしい山旅をありがとうございました。


 ・・・おしまい



秋山通信2010Ⅱ - 室堂~仙人池~阿曾原~欅平/宇奈月 -前編-
 
仙人池から朝の剣岳-100926
                              今年の紅葉はまだで、残念だったものの
                 大自然織り成す “モルゲンロートショー” に “逆さ剱” 楽しんだ。                                

裏剱を歩いて来た。
剱御前→仙人池のルートは違うものの昨年に続き奥深き山に入ることができた。今年は紅葉に早く、それに目を奪われる事叶わなかったものの、仲間と3日続きの好天に恵まれいい山歩きとなった。

メンバーは私を含め10名(初日は剱沢から11名になりましたが・謎)。リーダーはハレルヤの刺激ちゃん。二つに班編成され、2班に私がサブリーダーとして参加させていただいた。リーダー刺激氏とは、当ルート、雲切新道ではなく阿曾原峠までずっと仙人谷左岸、かなり高巻きながら行くのが公式ルートであった最後の年2006年に、一泊二日で抜けている。今行程は下記。

 初 日  自宅 → 宇奈月車デポ → 立山駅 →
       → 室堂 → 剱御前 → 真砂沢ロッジ → 二股 → 仙人池ヒュッテ 泊
 2日目  仙人池ヒュッテ → 仙人温泉 → 雲切新道 → 仙人ダム → 阿曾原温泉小屋 泊
 3日目  阿曾原温泉小屋 → 折尾谷 → 志合谷 → 欅平 → 宇奈月 → 自宅

今日は仙人池までの紹介。
端折っての紹介ですので、それぞれの胸中に忘れ得ぬ思い出・想いがあると思います。主観的な書きなぐりを了承下さい。また僕は2班だったので、写真が2班に片寄りがちなことお許しください。

 雷鳥坂に向け-100925   剱沢にて-100925   剱沢雪渓を下がる-100925
 称名川の橋渡り、雷鳥沢/標高差485m登り剱御前へ。剱岳眺め一服。そして心ウキウキ剱沢へ
 程なく剱沢雪渓に乗り、武蔵谷、平蔵谷、長次郎谷を左に覗きながら、真砂沢合流点へ進む。

 真砂沢ロッジ-100925 南股を二股に向け進む-100925 二股とーちゃ~く-100925 
 真砂沢ロッジで腹ごしらえの後、河原に下りたり高巻いたりしながら二股吊り橋に向け下降
 二股にて三ノ窓眺めながらお茶タイム。後、仙人新道/標高差550mを登り、仙人池ヒュッテ着
 ご縁あり平沢氏と登る。途中から眺める八ッ峰に三ノ窓雪渓の存在感がすばらしかった。
         仙人新道から八ッ峰、三ノ窓雪渓-100925   裏剱紅葉の頃-2001年撮影
                       今回                2001年

小屋に着けば、看板娘の静代ばあちゃんと孫の正博くん、温かなスタッフの方々が出迎えてくれた。着くなり差し出された熱めの番茶が体と心癒してくれた。後は・・・決まりよ。グビッとビールに、今日の山・はたまた他愛のない話しに花が咲くわけ。さらに、この雄大な北ア・黒部にあっても取分け山深き地に立つこの仙人池ヒュッテには、疲れと汗流せる風呂があるから、ありがたい。
 仙人楽しい夕げ①-100925 仙人楽しい夕げ②-100925 志鷹静代さんと-100925
  変化に富む長い山道歩き終え、身も心も解放感の中に   12月に満80才になる静代さんと


明けて翌朝。快晴無風、池に波立たず、や~まったくすばらしい朝だった
 剱本峰ご来光-100926 仙人池からの剱岳-100926 池に映る剱岳-100926
 左の方ちょびっと剱本峰にご来光。    お決まりの構図に、池に映る剱岳

      剱本峰解説-100926 八ッ峰解説-100926
      仙人池からの、剱本峰と八ッ峰解説


さて、朝食をいただきコーヒータイム楽しみながら、リーダー刺激ちゃんが作成し担ぎ上げてこられた、山の歌集を手に、山の歌みなで歌い、盛り上がった。なかなかいい雰囲気だった。
 山の歌、大いに楽しむ-100926 仙人出立直前集合写真-100926 稲荷さんに会う-100926
静代ばあちゃんが池までわざわざ出てくださり、正博くんも入り集合写真を撮った。正博くんには昨年初めてお会いし、今は雪山(登山にスキー…彼はボード)を時たまご一緒する仲なのだが、「ことばで言い表せない縁」の様なものを以前から感じていた。そして今回彼の誕生日が、歳は違うが自分の息子と同じという事判明。次男坊という点も一致している。そんなこんな、彼のこと息子の様に感じるこの頃なのだが、今回は良くしていただき、そして世話になった。ありがとう。
と、おっとーイナリさんやねかー、池の平小屋逆ボッカ中。はっぱさんも直後通過して行かれた。


山小屋としてはゆったりした朝の時間楽しんだ。そして程なく山の朝の新鮮で神聖な冷気五感で感じ、秘境黒部峡谷を挟み鎮座する、ゴタテの巨人たちを遠くに眺めながら、僕らの山旅は続いた。


 ・・・つづく



秋山通信2010Ⅰ-白馬鑓温泉②

テン場撤収の頃-1009
             テン場撤収の頃  設営・撤収時は風雨の影響がないと助かる捗る^^

過ぎてみれば時の経つのは、速い。歳を重ねるごとに速く感じるから不思議ですね、
ご来光付天然かけ流し露天風呂楽しみ、朝メシ済ませ、帰り支度し下山に入ります。

                   ご来光-1009 
                                ご来光
          火打山~妙高山~高妻山~戸隠山の峰々が連なって見えた
            手前中央やや左が、小日向山(おびなたやま・1907m)

ゆっくりな僕らの朝メシ中に、小屋泊まりのパーティーの方々がどんどん出立して行かれた。比較的高年齢とお見受けしたが、遠方から来ておられる事もあってなのか、モチベーション・登行意欲は総じて高い。「みんな気合い入っとるなー」と、ボーッとしながらそう思い、見送った。
 正面受付付近-1009 出立パーティー-1009 白馬鑓温泉全景-1009 

僕たちも出立です。食料と酒類で僕のザックは7~8㎏軽くなった
 ガレ場-1009 崩壊地-1009 小日向のコル目指し-1009
登って来た時はほとんど辺り見えなかったが、帰りは視界良好、前半は陽射しまであった。ガレ場・崩壊地をトラバースぎみに進み、最後の大きな尾根を一つ廻り込むと、小日向山とその手前にこれから通過して行く小日向のコル(標高1825m)が見えた。とびっきり冷たいうんまい水場で一本立て、コルに登りつめた。

コルを過ぎると浮石に注意しながら下がる。山歩きは「登り体力下り技術」とは良くいうことばだが、この下り全く文字通り。足さばき(石さばき)力 試される難度の比較的高い登山道だった。荷が軽くなったとは言えまだ14,5kgはある。その事考え合わせゆっくりめに下がる。そして、急坂こなしてから後は、傾斜は緩いのだが距離が長が~い。時間はそんなに経過してないが、ヤんなってどの位歩いただろうか・・・尾根が細くなって来たので林道までそう遠くない事分かるんだけど、これがなかなか着かない。まだかよー、そう思いながら歩いてるとバジリからの林道にひょっこり出た。おっとーやっと着いたぜって感じ。 積雪期スキーだとあっと言う間に滑り下りてるのにね。
 林道に帰る-1009

程なく猿倉に帰還。最寄りの白馬八方温泉おびなたの湯で汗流しさっぱりし、帰路についた。


今山行での食事たち ・・・野菜中心としたものの、油もんばっかで、反省。
 食事1-1009 食事2-1009 食事3-1009
 食事4-1009 食事5-1009 食事6-1009
 食事8-1009

無雪期ルート(夏道)とスキールート比較 ※ my GPSより
スキーと夏道の比較-1009


こうして、今年も秋山が始まった。歩けることに、そして、仲間と家族に感謝し、気をつけて山に入ろうと思う。尚、山岳雑誌は季節柄、紅葉と温泉の特集の多い頃です。どうやら山渓PEAKSの10月号にもこの白馬鑓温泉が紹介されている様です。興味のある方はご覧になって見てはいかがでしょう。


・・・おわり



秋山通信2010Ⅰ-白馬鑓温泉①

夜明けの白馬鑓温泉
                                          夜明けの白馬鑓温泉
                 ご来光直前、大自然の目覚めを感じながら  すばらしかった

暑く長かった記録的な夏がようやく終わり、白馬鑓温泉に出かけた。秋山の始まりだ。同行は高校の2年先輩タクちゃん。猿倉(標高1250m)を終始点に時計回りに白馬三山を周遊しようと言うのが当初の計画だったのですが、天気に恵まれず・・・を強い味方に・・・に後押しされ・・・はたまた未必の故意が成立するのかも(笑)・・・つまり理由づけにして、中年コンビ・白馬鑓温泉2泊(テン泊)という、超癒しのまったり山旅となったのであります(おいおい)。今山行の様子2回に分けて紹介です。

白馬エリアはどちらかと言えば最近スキー山行が多く、白馬鑓温泉にも去年のGWに日帰りで訪れている。が、この鑓温泉への夏道を歩いたのは初めてだったので新鮮でした。上山日はしっかりめの雨。上下雨具を着け静かに登ります。印象としては出足ハイキング道、後、中っ位の浮石も多くそして崩壊地に大きなガレのデブリ通過点も現れる。登るに連れ疲れも手伝い、難易度は精神的な意味合いからも尻上がり。総じて言うと、予想してたより、玄人ぽい登山道だった。
 歩き始めの登山道の様子  小日向のコルに着いた  この先崩壊地の様子
     最初の登山道の様子       小日向のコルに到着     先の崩壊地目にしあ然
                                        えーっ、あこ歩くが~って印象 
                                          ミニ池の谷ガリーって感じ
                     白馬鑓温泉に到着~ 
                      白馬鑓温泉(標高2100m)着
                      すんごい湯量が目に入った

 宿設営完了  さっそく露天風呂へ  あ~極楽ごくらく
   オラたちの宿、設営完了      さっそく露天風呂へ~       あー極楽ごくらくー
   雪の無いときはこうなっとるんやーと興味津々、僕だけキョロキョロ・キトキトだった

今回はテン泊山行。小屋泊には小屋泊のメリット・楽しみ・出会いがありますが、大自然の感覚ダイレクトにより感じれるテント泊という過ごし方を選択した。テン場と小屋(=温泉)は隣接、というか小屋にテン場併設というスタイル、一体化している。テン泊装備に食料・酒と、登りは特に重たかったが、がんばれば、そこはテン場代500円+風呂代300円、〆て1日800円也。2泊3日居て1,600円(誰でもすぐ計算できる)も嬉しい。加えてそこは正に極上な湯治場でもあるから、24時間天然かけ流しの温泉にぶくぶくし放題だ。 また小屋の軒先が広く、雨宿り・自炊エリアが広がっており、「テントですが使っていいのでしょうか」と聞くと、即答快くOK。サンダルまでご自由にとおっしゃりそのことばに甘えた。柔らかく気持ちの良いスタッフに感謝し、ゆったり使わせていただいた。
           小屋の軒先  くつろぐ         
             屋根付きの広いスペース    今回のリビングダイニング   
      夕食-100916             温泉で燗
             5食の内の一品              どこもここも温泉。酒の燗はた易い
                                     逆にビールを冷やす処がな~い

黙々と雨ん中結構な山道歩き、雲上の極楽とも言える温泉(宿)で、とても気持ち良くゆっくり過ごすことができた。漆黒の闇の中、星空眺めながら露天風呂での長湯。ことば不要。静かに時が流れた。タクちゃんとも久しぶりにいろいろな話しができた。


・・・つづく



今年の夏(2010・H22)・・・忘れないために

台風9号が今日9/8午前11時頃、敦賀市(福井県)に上陸し、こっちに来るかと思って家耐風姿勢取るべく準備してたら、どうも進路東にとり静岡県の方、列島を横断して行ったらしい。被害の出ている地方の方には申し訳ないが、ここ黒部のひらばは肩すかし的、強い雨・風はほとんどなかった。もたらしたものと言えば、久しぶりに涼しくて過ごしやすかった。長い熱波のトンネル抜けたみたいに過ごしやすかった。高原にいるみた~いと思った。寒く感じた方もおられると思いますが、五十路過ぎてもやや涼しめが好きな自分には、あー気持ちいい~だった。

さて、今日9/8富山市の最高気温は25.6℃。最低気温じゃないよ。自分の覚え書きによると、7/17の梅雨明けから昨日9/7までの53日間で、最高気温30℃下回ったのは、8/14(28.8℃)のたった一日だけ。も少し詳しく観ると、34℃超えが34日間(64%)、内35℃超えの猛暑日19日(35%)、36℃超え6日(11%)、37℃オーバーが2日(今夏最高は8/5の37.6℃)だった。また、この間の最高気温平均値は34.2℃(昨年は28.4℃、5.8℃高かった)というスゴさ。この夏は「おいおいここ本当にノースランド・北陸かよー」って夏でした。

次男坊が生まれた'94年も暑かった(…とイングリッドが記憶)が、この夏はやっぱ記録的。今年はお盆にお湿りがあり気温少し下がりホッとしたのだが、その後あれよあれよと連日暑くて暑くて、バテた。盆前は全く使わなかったエアコン、それまでの体力消耗と先の体力温存考え、かなり弱めにだが日中も寝る時もつけた。今振り返ると、8/20-8/31の最高気温平均値なんと35.0℃だった。 そして、暑さ寒さも彼岸までと言うが、今年はも少し遅くまで暑さ続くのかも知れないが、台風に列島一括鎮めてもらい、今後は、より“秋の空”になる事否めないだろう。台風来りて夏終わる、の今年の黒部だ(笑)

と、さっきも台風のニュースやってたが、爪あと残した今回は兎も角、表日本取分け関東方面に影響出そうな時って、NHK民間問わず、ニュースの扱いがでかい様に思うのは自分だけだろうか。



おわら



今年もおわら風の盆が始まった(今日中日)。胡弓の哀愁帯びた音色に笠装束の男衆女衆が三日三晩踊り続けるらしい。山あい坂の街八尾(やつお)に300年以上伝わる伝統ある祭りである。今頃は八尾に出かけておられる方もおられるかと思います。おわらの詳しいことはこちらでどうぞ

自分がこどもの頃、昭和45年位までだっただろうか・・・当時は、うちのおやじらは家家で一杯飲むのが多かった。仲間が集まり酔うと、このおわら節と佐渡おけさがよく聞こえてきた(・・・うちのおやじが歌ったのは一度も聞いたこと無かったが)。めでたいに付け悲しいに付けそしてなんもなくても 気の合う者たちが集まり、酔い、宴たけなわともなると手拍子に乗り誰かが歌っていた。もち畳の部屋で・・・当時はフローリングなど廊下・縁側・流し位のもんでそう無かったし、それらしき仕様の事は「板の間」と呼んで、畳の間より格下だった時代。また関係ないけれど「スーダラ節」の好きな人もおったなぁ。そんな時代は今は昔、日頃身近で、おわらを耳にする事が無くなって久しい。

さてこの富山のおわら風の盆、同じ溜めてたエネルギーを放つにしても、青森のねぷたが視覚的にも聴覚的にもド迫力・派出なのに対して、そういった意味では、じっとじっと耐えながらという感じ。一見かなり地味なのだが、しかしその踊りは女踊りも男踊りもそれはそれは艶っぽいと思う。静かなのだが、実に熱い。胡弓の音色が哀調感を演出しそれを増幅させてくれる。雪国富山にあっても取分け雪深い町ならではの、深い情念・優美さを目の当たりにすることができる。越中八尾のおわらは、そんな日本でも数少ない祭りではないだろうか。

オラが町の、ではない“おわら”だけれど、越中富山らしい落ち着いた中に情感じる、それは オラが国の祭り だ。などと言いながら、実は生まれて半世紀以上、一度も生で楽しんだ事がない。あの辺りの山はいくつか歩いているのに、いい歳しておわらにはいっぺんも行ったことないわけよ 死ぬまでに一度は明け方の街流しを観てみたい。歳を重ねるごとにその気持ちが膨らんできている。そしていいシャバになったものです。。。生の空気通じ五感で感じる事叶わないが、今宵も部屋の灯り消してケーブルテレビで、おわらの情緒、雰囲気 楽しもう。