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Author:シュンちゃん
シュンちゃんのブログにようこそ。還暦近し私の人生。いろいろあるけれど、一方通行、リピートできない人生という旅は一度っきり、自分らしく駆け抜けたい、そう思っています(^^♪

若い頃ふれた歌や映画やドラマが好きです。またやがて徘徊老人になった時、嫌われても化けてでもおうちに戻って来れる様にと、風吹く稜線目指し、山を歩くようにもしています。冬はスキー山行が多いですが^^;

また「衣食住」などと云いますが、取分け食べる事って別格! 生きてく上で&健康に切って切り離せない。覚えようとか人より上手くなりたいと云う事からではないのですが、料理も都度やるようにしています(#^.^#) いつ独りになるか分からんし。

その日その時々、思ったこと感じたこと、心に浮かんだ歌や映画やドラマ、そして出かけた山のことなどを、書きたくなった時、気持ちが動いた時に書いています。文章や写真は随時変更したり削除したりもします。なので適当に読み流してください。

       since 2008.8.28 



読了 「霧の果て」 - 2017.3.17(金)

霧の果て- 2017 - 2017.3.17(金)

藤沢周平 「霧の果て」(神谷玄次郎捕物控) 読了。 八つの話しからなる連作捕物控。 
先般、岡本綺堂 「半七捕物帳」 を読み、藤沢作品にも捕物もんがあると云うことで読んでみました。

捕物控なのでミステリー、謎解き求め頁進めますが、そこは時代小説、その部分はやはり期待できなかったものの、神谷玄次郎と云う主人公の人物像がなかなか特異面白いのと、神田明神下の平次親分(銭形平次)にガラッパチ、黒門町の伝七親分にがってんの勘太がいるように、この北町奉行所同心玄次郎には銀蔵という名コンビな下っ引きがお約束的におり、いいオンナ情婦のお津世の存在共々安心して楽しめました。 また時折表わされる情景描写からは藤沢作品の格調の高さが香ってきました。


と、懐かしいので貼り付け
銭形平次


時代ものは重厚感があるし美しい、じっくり観るのも良ろし。

伝七捕物帳



読了 「僕たちの失敗」 - 2017.3.9(木)

僕たちの失敗 - 2017.3.9(木)

遠い昔に読んでひっかかってた石川達三「僕たちの失敗」読了、 
今から56年前、氏50代半ばの長篇作品・・・当時は長いとは思わなかったが^^; 

時代背景は昭和30年代日本が高度経済成長期に入り、食ってゆくには困らない頃。 
エリート官僚のたまごがカメラメーカーの工員に身を転じ、そこで出会った女性と三年間の契約結婚、
しかも別居・子はもうけない約束で、というが話しの柱。 

この小説は、私が高2の時の銀河テレビ小説 (主演、荻島 眞一、酒井和歌子)と、
幼なじみの I 野君が、このドラマをとても気に入ってた、という記憶とともにある。 
蛇足ですが、主題歌は五輪真弓 「落日のテーマ」
テレビドラマ 「高校教師」 の主題歌、森田童子 「ぼくたちの失敗」 とは何ら関係がありません。

さてさて結末や如何にですが、それは読んでのお楽しみであります。

因みに本書、ブックオフや本屋さんになかったので図書館から借りた全集で読みました、
字がめちゃ小さく! とても疲れました(>_<) 
昔の人はそんなに明るくない灯りの下でこんなちっちゃい文字読んでたのか?とか、
そう言えば文庫などの新装版は、最近結構字が大きくなってきてるな、などと思いました。

読了 半七捕物帳 「お文の魂」 ほか – 2017.2.23(木)

お文の魂 - 2017.2.23(木)

半七捕物帳 「お文の魂」 含め十二作品読了。
時代小説作家は沢山いるが、この作者岡本綺堂は明治五年の生まれなので、まだ江戸が色濃く残る街を自分の目で見、自分の耳で聞き、肌で感じただろうと思います。 そんな人が書いた時代もんてどんなものかなと思い読んでみた次第。

捕物帳ゆえ、推理,謎解きを期待想定して読み進めましたが、からくり,下手人はある瞬間にささっと解説されちまう(笑) そしてその筋の書溢れる今の世に読むには緻密性意外性に欠けること否めない…なので話しの内容については割愛。 しかしながら、話しのテンポの良さ筆っぷりスッキリ!「おいら江戸っ子でぃ!」がそのまま出てるよな小気味良さが残りました。 また作中のせりふ,言い回しが江戸情緒に富み何とも粋、洒落ている。当時の江戸っ子は旅を好まなかった。それは江戸が一番、他に行く必要が無いから、とどの話しかに書いてあったのも面白かった。 時代もんのルーツ辿る書として&落ちのない落語,古典と割り切れば、良ろしかと。

ほか
「石灯籠」 「勘平の死」 「奥女中」 「帯取の池」 「春の雪解」 「津の国屋」
「山祝の夜」 「槍突き」 「向島の寮」 「蝶合戦」 「筆屋の娘」

読了 「錯乱」 - 2017.2.16(木)

錯乱 - 2017.2.16(木)

池波正太郎 「錯乱」 読了。
真田の血を後世につなぐために、父や弟とは違った道を歩んだ真田信幸、
老いて持ちあがったお家相続問題。 それに信幸が手腕振るうと云ういわゆる真田もの。
敵のスパイや内通者を利用するという戦術…反間計と云うらしい…で、相手を追い詰めてゆく、
読み進めるに従い加速度的にドキドキ。 穏やかでそつのない奴ほど油断できない。 
最後みごとなどんでん返し、驚きのラストで幕が下りる。 でき過ぎな(笑)すばらしさでした。  

候補に上がること六回。 この作品で池波正太郎は直木賞を受賞している。

読了 「国を蹴った男」 ほか - 2017.2.13(月)

国を蹴った男 - 2017.2.13(月)

伊東潤 「国を蹴った男」 読了。
藤沢周平に一たびピリオド打ち最初に読んだのがこれ。

父、義元に比べ武より蹴鞠の名手で文化人な息子今川氏真と、
信長と延暦寺との間に運命を左右されしお抱え蹴鞠職人との交わりが
天下歴史を左右した、というような話し。 読み終わり品の良い爽やか感、良ろし。
「なかなかに世をも人をも恨むまじ 時にあはぬを身の科にして」  
生れし家 生まれし世が 違っていたなら、、、、、切ない。


そして、
笹沢左保 「赦免花は散った」 読了。
28年続いた「木枯し紋次郎」シリーズ記念すべき第一作。
忘れた位久しぶりに 「あっしには関わりのないことでござんす」 に、
♪どこかでだれかが~ と上條恒彦が歌ってたの思い出しました。
さすが長く続いた作品です。 何と言うか、、、
一本筋の通った骨のある、乾いた感じスッキリ感が好ましい名作だと、
また話しのテンポも良く、次読みたくなる、そんな心地良さが残りました。

読了 「半生の記」 - 2017.2.5(日)

半生の記 - 2017.2.5

藤沢周平「半生の記」読了。 タイトルどおり自伝もの。
「半生の記」「わが思い出の山形」に、細かな年譜が収められている。

氏は山形県に生まれたが25歳(昭和28年)から東京に移り住んでいる(きっかけは結核療養のため)。 前者二作は療養初期を除けばそのほとんどがその山形時代の記憶をつづっている。 文学に触れていった経緯のほか、百姓の子が上の学校になど行くもんじゃなかった話しとか、マントをクビに引っかけ高下駄はき脂が黒光りし破れかけた帽子を被ったバンカラが雄叫びあげていた、など当時のことを書いている。 

また東京暮らしの方が長くなった時、「自分はもう完全な東北人ではなくなってしまった」との思い、東北回帰に苛まれたか、東北を旅している・・・津軽・十三湖、青森・ねぶた、弘前の桜、岩手・渋民村、奥羽平泉、毛越寺の枝垂れざくら、など。 のちにこれは 「ふるさとへ廻る六部は」 というエッセイ集につながってゆく。

藤沢周平の、時代、環境、周辺を知るに外せない貴重な一冊でした。 さて、昨年から傾倒した藤沢作品。 長中短篇あれこれ都合170作品ほど読みました。 氏のことばの使い方、作風、空気感、少しは分かるようになりました。 なのでこれを区切りに一旦ほかの方の作品に目を向けてみようかと今思っています。

読了 「花のあと」 - 2017.1.26(木)

花のあと - 2017.1.26(木)

藤沢周平「花のあと」読了。 
市井もの五つ、武家もの三つ、都合八つの短篇からなる。
・・・「旅への誘い」を市井ものとすれば。

表題「花のあと」が取分け素晴らしかった。
藤沢作品にしては少ないながら、情景描写が言わずもがな美しい。 そして、
ばば(祖母)が孫に、自分が剣に通じし若かりし頃の事を物語の様に話し聞かせる
そんな様子を小説化したものだが、ことばの言い回し簡素ながら時にほっこりさせられる。 
短篇とは云え、格調高き品のある秀作だと思いました。
「疑惑」に「鬼ごっこ」もなかなか良かったです。

と、今日1月26日は藤沢周平の祥月命日。 死して20年。
69歳でお亡くなりになっておられるので今生きておられれば満89歳です。

読了 「夜消える」 - 2017.1.13(金)

夜消える - 2017.1.13

藤沢周平「夜消える」読了。 表題含め七つの短篇からなる市井もの。
江戸の裏店舞台に庶民の悲哀、時にユーモラスに綴っている、
人の心模様豊かに描かれ面白い、正に藤沢ワールド。 
読み終わり、人の世、人の生き方、ふと考えさせられる所も良い。 
そして80年代から90年代、作者熟練期に書かれた作品群なだけあって、
短篇ながらどれも骨格しっかり、話しがまとまり良く適度な力強さを併せ持つ、
完成度の高い一冊。 初期の頃のものに比べすっと入る(笑)
氏の市井ものに触れる入門の書として良いとも思いました。

読了 「早春」 - 2017.1.8(日)

早春 - 2017.1.7

藤沢周平「早春」読了。 おっと、新年らしいじゃない!(笑)
中身はと云うと、藤沢作品唯一の現代小説である表題 「早春」 (初出87年)に加え、
晩年の短編二つ(武家物・初出90年代)に、四つの随想が収められている。

藤沢作品にある程度親しんだのち、この現代小説に触れると、「あーなるほど~、藤沢周平が現代小説を書くとこうなるかぁ」と頷けました。 常用語で分かり易いし(^^) そして自然描写は時代物の様な光放ちませんし、全体的に奥ゆかしさしっとり感には乏しいものの、丁寧に読み進めると、中年男の無味乾燥な暮らしに心模様、やはり静かに描かれている。 もう叶いませんが、藤沢周平の現代物他にも読んでみたかった、そう思いました。

また、随想 「遠くて近い人」 では、長編の多い司馬遼太郎の作品は三作しか読みきってないとカミングアウト。興味がなかったわけじゃないが 「私は遅読人間」であると。 「一行一行を納得しないと前に進めない」 そして 「遅読のくせに読み始めると熱中する癖もあり、その間ほかの仕事は手につかなくなる」 と。かわいいじゃない。私も自慢できる(笑)遅読人間なので大先生もそうだったのか! と大いに共感、親近感が生まれました。
触れている司馬遼太郎 「ひとびとの跫音」 も読んでみたい。

読了 「龍を見た男」 - 2016.12.31(土)

龍を見た男 - 2016.12.31(土)

藤沢周平「龍を見た男」読了。
表題含めた市井もの八つに武家もの一つ、合わせて九つの短編からなる。
短編集ながら、藤沢中期の作品らしい安定感と落ち着きがあり、
またどれも比較的ストーリーしっかりしてて読み応えがありました。

取分け私のお好みは 「遠い別れ」 と 「失踪」
前者はかけ間違えたボタンが最後までつきまとう人の定めの不可思議さ、
後者はユーモア最高\(^o^)/& 三屋・・・より内容が残日録ぽくて良かったです。