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旅のしおり
プロフィール

Author:黒部のシュンちゃん
還暦を過ぎました。思えば遠くへ来たもんだ。人の命はいつか果てる。生きる軸足である山のほか、本にしおりはさむよに、趣くまま時折生きし証ここにつづる。齢ゆく者のボケ防止備忘録です。適当におつきあいください。
since 2008(H20) 8.28 



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読了 「冤罪」 -20190223(土)

冤罪 -20190223(土)

藤沢周平 「冤罪」 読了。 
昭和49年から50年に雑誌に寄せた、表題含めた武家もの九作が収められている。
氏の作風に明るさやユーモアが表立って見られるようになったのは、
「竹光始末」や「用心棒日月抄」辺りから とは良く云われますが、
この一連の初期作品群はその直前、
藤沢周平が会社勤めを辞めた直後、すぐのものなのですが、どれも、
明るいという程ではないですが、武家ものにありがちな暗さ悲壮さ一辺倒ではなく、
何と云うか、、ニュートラル的で、かつ重厚感もあり読み応えがありました。 
ドラマ化するとどれも面白そう、とも思いました。 
藤沢作品の隠れた充実の一冊と云えると思います。 


以下個人メモ
-------------------------------------------------------------------------------------
主人公の周りに魅力的な女たちが登場する
 … 1、とも 2、喜久 3、七重 4、梨枝 5、三郷 6、- 7、- 8、多美 9、明乃

◇証拠人 …「小説新潮」昭和四十九年六月号
仕官を求めて来た浪人、佐分利七内が「証拠の書きつけ」を取りに人に会うため出戻るが、その人はすでに亡くなっていた。その妻女ともとの話し。個人的好き度80。

◇唆す …「オール讀物」昭和四十九年七月号
七年前安政六年、羽州海坂藩で起きた百姓一揆のことで藩を追放され、浪々の身の神谷武太夫。妻竜乃。江戸に来て七年。筆づくりに精を出し、夕方かわら版を買いに出る毎日。遠州屋の後家で主人の喜久。勤皇詐欺の押し込み。蔵の中の米。慶応二年お粥騒動。人は日常の規矩で自分を縛るかわりに、その代償として平穏な暮らしを保証されている。個人的好き度85。

◇潮田伝五郎置文 …「小説現代」昭和四十九年十月号
小さい頃喧嘩した伝五郎と勝弥の仲裁に入った広尾多喜蔵…伝五郎の二ッ年上…の姉七重。その六年後、家督を継いで十八になった伝五郎が妻希世と出かけた盆踊りの夜七重と再会。※盆踊りについては鶴岡市史が参考にされている。広尾の家でまた会う、家柄の違う伝五郎と井沢。菱川家に嫁入った七尾。夫の立派さの異常。七尾と勝弥の仲。辛卯の大変(天保二年)の六年後、井沢勝弥と果し合いをし勝つもその場で自害し己も果てた潮田伝五郎。個人的好き度85。

◇密夫の顔 …「問題小説」昭和四十九年十一月号
一年の江戸勤めから国に帰った浅見七郎太、妻女房乃。留守の間に妊っていた房乃。心当たりに探りを入れるが。意外な密夫。越中の薬売り。夫婦の間にもまとっている虚偽がある。個人的好き度、越中の薬売りが出てくるので(笑)80。

◇夜の城 …「問題小説」昭和五十年四月号
今は御餌指人な守谷蔵太こと、五年前に記憶を失った公儀隠密伊賀者の世走り(忍び)石神又五郎。その妻女三郷。お喜代。元和元年幕府の一国一城令。黒江藩、黒谷村、虎伏城。記憶を取り戻すまでを描いている。個人的好き度75。

◇臍曲がり新左 …「オール讀物」昭和五十年四月号
馬印を納めた長持を置く部屋に詰める、いわゆる閉職の身で、臍曲がり、藩中で一番の憎まれ者と周囲から云われている、治部新左衛門。娘葭江(よしえ)。篠井主馬(父右京)と城中で斬り合いとなった隣りの家の倅、総領息子の犬飼平四郎。平四郎の妹十四になる佐久。篠井右京から佐久を城勤めに差し出せと命令口調で云われたが断ったことが発端の斬り合いだった。篠井右京と勢力争いをする加藤図書。間に立つ新左衛門。さてさて。臍曲がりだが生き方真っ直ぐな男のどこかユーモラスでもある、さわやかな読後感残る話しだった。ドラマ化すると特に面白そう。個人的好き度95。

◇一顆の瓜(いっかのうり) …「別冊小説新潮」昭和五十年夏季号
お世継ぎ騒動に巻き込まれた、夫婦喧嘩の絶えない小禄の下士二人の話し。三十五石の島田半九郎(二十九才)…妻美佐、と十八石五人の子持ちで泣き上戸の久坂甚内(三十三才)。二千五百石の筆頭家老三坂左太夫vs千三百石の中老本多相模。織江。騒動のあと真桑瓜が一個届いてたが、その後なんの褒賞もなく季節は秋になる。「女子も三十を過ぎると手におえんな」「女は男の甲斐性というものを銭金で計ろうとする」「終始喧嘩が絶えないから、余計に子供ができるということも、事実あるのである」。話しの筋構成がしっかりしており面白みもあった。個人的好き度90。

◇十四人目の男 …「別冊小説新潮」昭和五十年冬季号
時は江戸末期。二度出戻ってる、一つ年上の伯母上佐知に来た三度目の縁談、相手が良いからと強く勧めた神保小一郎。が、藩の粛清、という名の下に命を落とした佐知。謎を解いてゆくとそこにあった、時代が明治へと動乱する中の東北諸藩の動向と、家康公以来十四家に伝わる感状書。感状組。佐知、と云う名前は藤沢周平作品に時時出てくるが、これが最初らしい。因みに私の家内は「佐知子」です、あー関係ネーです(笑)。重厚感のある作品。個人的好き度80。

◇冤罪 …「小説現代」昭和五十年六月号
表題作。藩金横領で冤罪となり死を遂げた勘定方に勤める十五石取りの相楽彦兵衛。お家断絶。同じく勘定方に勤める二十七石取りの家の部屋住で婿養子先を探す源次郎が散歩の途中で見かける女明乃という娘。からくりや如何に。静かな自然描写の上手さに滑稽さも見え隠れする。すっきりしていて分かり易く透明感がある話しだった。個人的好き度85。


追悼、ザ・キングトーンズ 内田正人さん -20190219(火)

今日は二十四節気の一つ雨水。 雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水になるという日。 まったくまったく、今年はそのとーりー! 今日の黒部はほぼ終日やさしい雨が降っていました。 日日の暮らし、足元に雪がないのはとてもうれしいのですが、、ですが、もう少し冬眠していたい、そんな気持ちもあります。

さて、今朝キングトーンズのテナーボーカル、内田正人さんが亡くなられたと報道していました(享年82才)。 昭和40年代半ば、大阪万博の前にリリースされたこの曲は、いしだあゆみブルーライトヨコハマとセットで私はとても記憶に残っています。 また、日本のR&Bの先駆としてラッツ&スターほかに多大なものを伝えたと思います。  昭和がまた一つ消えた。 心よりお悔み申し上げます。

♪ やっとみつけた この幸せは 誰にもあげない



今風のも ひとつ挙げておきまショー! 米津玄師 「Lemon」
年明けに岳友たまちゃんから 「紅白観た? あれ見た、知ってる?」 と聞かれたので(笑)
若者に大層な人気らしい。 たまちゃんとこの方、出身が徳島で一緒でもあるらしい。
私は馴染みはないですしこれからも進んで聴くことはないと思いますが、ようやく聴きました、
今までに、あったようで なかったような、新しくて 古いような、なにか独特なものを感じます。


今日の野外活動 -20190217(日)

大地途上より白銀ノ頭方面 -20190217(日)
          大地途上より、シロガネ~ゼ(白銀ノ頭)方面 そそります! 2019 2 17 (日)

今日はアプローチ短く、運動量期待できる大地(おおち、朝日町)に出かけました。
今日山頂付近でテン泊すると云う元ちゃんパーティーに登りご一緒させていただきました。

雪は時折深いものの、軽くも重くもなくそれなりでしたが、
テン泊組の荷は男性陣25~30㌔。脚もそうですが肩にも食い込みやや難儀、 
6時間近く登りましたが、日帰りの私は標高920mで下山としました。
午前中は降られる、との予報でしたが、
回復早くほぼ晴れてる中登行となりました、あー気持ちいい。
思ったよりいい条件の中、今日はまずまずいい運動になりました。

ガリラッセル -20190217
シュウさんラッセル -20190217

私好みにルート工作させてもらったのでしょっぱい通過点もありました。お許しを((+_+))
ちょっとショッぱかったとこ -20190217(日)

ゆくてに眺望が広がる頃、ん~いつ見てもイイネ~(#^^#)
標高750から大地方面 -20190217(日)
標高750から初雪山方面 -20190217(日)
大地初雪が見えてくると、より!元気になる元ちゃん(^^ゞ
初雪が見えご機嫌な元ちゃん -20190217(日)

元ちゃんラッセル -20190217

ここ登りきり、皆で軽い昼休憩。 食べ終え、
お茶飲んでけよー、とのやさしいおさそい、ありがとうございました。
が、丁重におことわり。 ほぼ知り尽くしている山域とは云え、
下山は雪山単独行。 複数行と独りでは、おのずと気持ちが変わります。
不測の事態も考慮し、十分な時間の余裕をもって下山体制に入りました。

最後もバージンスノー、自然の造形美に癒されました。 ほっとする。
最後までバージンスノー -20190217

今日のオールメンバー (午後1時、軽いランチタイム、私の登行終了点で)
今日のallメンバー -20190217(日)

登り、それも途中まででしたが、同行のみなさんありがとうございました。
うんと疲れた分、今宵は「居酒屋大地」で、ガツーン!と飲ってくださーい、
、、云われなくても今頃大いに飲っておられると思います!

登りは体力下りは技術。 特に雪山では難儀なシーン、思わぬ落とし穴もあります。
明日はたくさんの思い出を胸に、全員無事に下山されること、祈ってます。

♪ 昨年春のこの山の記憶 その1 その2

今日の鉄板生活 -20190216(土)

今日の昼メシ、ペスカトーレ -20190216(土)

今日の鉄板生活。 昼にペスカトーレ。

今日の黒部は結構しっかり雨が降っています、
この時期、雪降りしきっててもサラッと肌につかないのですが、
雨はしつこい女、あっ!今日日は男か? のよう 気持ち悪い。
もう若くもない nanode 野外活動中止。 二月は逃げてく、、、
春遠からじ、山宿仕事の準備も少ししてます …思い出すことから(笑)

私は横文字の食事はあまりしないのですが、たまには。
海の幸と玉ねぎ増量していただきました。
ちゃちゃっと!食べちまったので、鉄板ナシでもOK かな。

鉄板生活その後 -20190213(水)

トンテキ -20190213(水)
.
鉄板生活その後。 今日の晩メシ、トンテキ、 
今年の冬は雪は少ないですが、まだ寒さ底な日が続きます。 
インフル対策兼ね、体力筋力落ちない様、冬は豚肉摂取を心がけています。
最後まで熱っつ熱!! おいしくいただけました。


池江璃花子、白血病告白 -20190212(火)

午後ラジオ聞いてて、衝撃、激震が走りました、
池江璃花子(18=ルネサンス)が12日、白血病であることを自身のツイッターで告白。
初めて現れた、と云うか久しぶりに現れた世界と戦える彼女、
来年の東京オリンピックでの彼女の、
ゆったりした大きくのびやかなバタフライ、自由形を楽しみにしている私。

白血病と云うと、私と同い年の夏目雅子が骨髄性白血病であったこと思い出します。
神様仏様なんとかしてあげて。 今は、ただただ回復復調復活を祈るだけです。

  ・関連記事  ・本人のツイッター


今日の野外活動 -20190210(日)

今日の野外活動、宇奈月平和の像まで
私スキー、たまちゃんスノーシューという異種格闘技戦みたいなスタイル、
先行トレースわたしら出立準備中直前にでき おっと!ラッキー!!

それじゃー物足らねーぜー と、
先行トレース外し、たまちゃん急斜面 膝ラッセル、
自己コントロール(節制)とトレーニングができている、さすが鍛えてるね~(^^ゞ
たまちゃん膝ラッセル -20190210(日)

今日の平和の像さま
今日の平和の像様 -20190210(日)

風を避け一服。 今日は豪華デス!!(^^♪
豪華デス! -20190210(日)

下山開始、下がる頃には雪は止み青空も少し見えました。
帰る頃には青空も -20190210(日)
下山 -20190210(日)
スキー下山は運動にはあまりなりません。 雪質にうるさい、、、
あっ!間違えました(^^ゞ  雪質選ぶ、雪質ストライクゾーンせま~い!私でも、
今日は 深くて 軽くて スッゲー気持ち良かったです。
そう云えば、下がってくる時、スプリットボーダーが お代わりしにまた上がっていきました。

にぎわうスキー場  ♪今日はスノーフェスタ、という催し物が開催されてました。
賑わうスキー場 -20190210(日)

総湯でさっぱり
以前来た時よりかなり熱かった、、、43℃少し超えてる感じ
長くは入ってられませんが、寒さ底な時ですし、
運動後なので、筋肉喜び気持ちいいはいい、そんな温度でした(^^♪
総湯 -20190210(日)
温泉宿のおやぢなどやってると、湯の温度は気になります、、、
その人その人そしてTPOにより、これでなきゃ!って温度はないのですが。

のち、つぼや
つぼやで一服 -20190210(日)
まんじゅう買って、午後2時帰宅。 外の空気、取分け山の空気吸い込むのはやはりいい。

今日の野外活動、辰尾山 -20190209(土)

辰尾山山頂にて -20190209(土)
                                  辰尾山山頂にて  2019.2.9(土)

先週につづき、糸魚川小谷方面、今日は辰尾山に出かけました。
ミニツアー的スキー山行、気持ちはもう!スタンドバイミー!!
楽しかったです。いい運動にもなったし。 以下写真だらけの備忘録。 

大峰峠からIZA右の尾根に入りましょう
この日はここから山頂に至り、滑り、登り返し、ここに戻るまでノントレースでした。
大峰峠からIZA -20190209(土)

あれ~  早速洗礼的激坂のお出迎えかよー という頃の図 
激坂のお出迎え -20190209(土)

アップダウン何度か繰り返し、辰尾山山頂に至りました。
山に限ったことではないですが、
その世界を知ってる、力のある者は美しい。 景色もいかったです!
辰尾山山頂に至る -20190209(土)

山頂から赤禿山方面
山頂から赤禿山方面 -20190209(土)

結構密な樹林帯がつづくのでシールonのまま下山、
標高にして60m位落としてからシールoff、その付近からの今日の明星山方面
シールoff地付近からの明星山 -20190209(土)

この木木の中を抜け出て、夏中からの林道に至りました
夏中からの林道に至る -20190209(土)

では登り返しまショー
では登り返しましょう -20190209(土)
登り返し1 -20190209
登り返し2 -20190209

落としてきた辰尾山北西斜面を振り返る
落としてきた北西斜面 -20190209(土)

今日のメンバー
今日のメンバー -20190209(土)

帰りは遅い昼メシ、と云うよりちょっと早い晩メシを青海大むらでいただきました
チャーシュー麺、山の帰りあったかい汁もんが体を温めてくれました。
早めの夕食、大むら -20190209(土)

や~、どっか~ん と開かれたバーンの深いのそれはサイコー!ですが、
それはそれよ(笑) 今日は私の好きな、次から次に小沢が待ち受けていた、
プチ冒険的、前述スタンドバイミー(映画ね)的山スキー 楽しかった。 内心変に覚醒しました。
のり隊長始め同行のみなさん、ありがとうございました。 また、相変わらず
滑りはへたっぴで、最後の最後、鬼頭ちゃん澄ちゃんに起こしてもらった、ありがとう。

今宵高橋真梨子 -20190208(金)



今宵久しぶりに好きな高橋真梨子ワールドなわたくし
先ずは、じいさんがそんなにいいの(笑) なグランパ♪
あららちょっと衣装がレベッカ、フレンズ、してない?ですが。

それはおいといて、真梨子ねえさん、
1973年「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」
ペドロ&カプリシャスの頃からステキな歌がいっぱいいっぱいあります。
22,23才でメジャーになり、この3月に70才になる彼女、どこかのインタビューで、
「歌ってて本当に気持ちいい、という歌はあるのでしょうか」
と聞かれたのに対し、ご本人、
「歌ってて自分が気持ちいいと思ったことは一度もない、
伝達役としてお客様に届けるために歌っている。 私が主人公になることはない」
と、言い切った、私は伝えるために歌っていると。 分かり易いがなかなかできないと思う。
だってサザンとか、自己陶酔するその様が観客を酔わすのにとも。 でも、
そこに、卓越した歌唱力に稀なる声質、言わずもがな、超越したプロ意識、
歌に100パー入り込まず、聞く者に伝える、そんな彼女の凛としたプロ意識を感じました。

最近のお気に入り 「雲母の波」
彼女が人生の孤独とささやかな希望を自らのことばでつづったバラード
 、、、これおしまいまでないですが、最後の音符が私はとても好きです。


読了 「ハマボウフウの花や風」 -20190206(水)

ハマボウフウの花や風 -20190206(水)

椎名誠 「ハマボウフウの花や風」 読了。 1994年9月10日 文庫 第一刷

氏の得意な、自身の経験から、、
、、たぶんおそらく間違いなく、、なる六篇が収められている。

内容と長さにより、本と云うものには、それぞれに読み進める速度、
というものがある、と、前読んだ本の時私自身書いているのですが、
これはもう! ちゃちゃっと、がーっと!読み流せ 楽しかったです。

以下感想など自分メモ
-------------------------------------------------------------------------
◇ 倉庫作業員
主人公浅野、紅谷金属株式会社。倉庫長二十代後半位の成田、一番若い十六のアキ、おっさん辻村、浅野と同い年位の三沢。ぐにゃぐにゃする難物担ぎ。会社が契約している運送会社の運転手タキさん「まったくよう」、社長「大変ですよう」。配達先新光プラス。東京オリンピック。聾啞の女川島征子。どこかで見聞きした話だと思ったら、偶然にも先の年末頃に観た、永瀬正敏、和久井映主演、山田洋次監督の映画「息子」の原作がこの「倉庫作業員」だった。いかりや長介(おっさん)、田中邦衛(タキさん)が出てた。 個人的好き度90

◇ 皿を洗う
主人公写真学校に通う二十一歳…椎名誠自身。「三島由紀夫を見たことがある」という唐突インパクトある始まり方。学生の竹本、辻田。ミュージシャンのタマゴ通称ジャム、司法書士めざす田津浜。四十代半ばイタリア人の調理人パウロ。三十才前後菓子作りをしているパウロの日本人の奥さんヨーコさん。水濡れの少ない長靴。一つ年上の女直子。そこからジャムが何処へ帰ってゆくか知らない。ヨーコと田津浜がかけおち?。「ブオン・ナターレ」。シャロン・テート。氏の作品「哀愁の町に霧が降るのだ」にもあらあら同じことがつづられていた。皿洗いをやめた翌年三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地に突入籠城自決…1970(S45)、11月。この年私中一、大阪万博に行った年。 個人的好き度75

◇三羽のアヒル
都内の中学で国語教師をやってた梶良介45才が、当時流行ってたブラックバス釣りに山の上の湖に住みついた。家賃一万生活費一万の暮らしだが、田舎暮らしというのはのんびりできそうで、実際やってみると結構忙しい、ということを知る。野菜を作ってもそれが大きくなるのに感動し楽しい楽しい、と云ってる内に花が咲き眺め、食べる時期を逃してしまう。湖水の中央にボートを出し釣りをする日日。字の読めない郵便配達の米造。11月に入り、ザルに入った三羽のアヒルの子を世話役がもってきた。水に入ろうとしない、自分で餌を獲ることも知らないアヒルの子たち。こうして梶を親だと思うアヒルたちとの話しが始まる。カナディアンカヌー、ウェットスーツ。人と自然、人と動物、そして命、そんな話しだった。 個人的好き度85

◇ハマボウフウの花や風
昔やんちゃやってたふるさと舞浜で再会する同級生の水島圭一と吉川美緒。そこは小さな海辺の町で、水島らが、充分に気張って力を込め、むなしく熱く暴れまわっていた、忘れる事のできない青春時代のあつい記憶を刻みつけた町だった。男には当時たくさんの味方があり敵があった。赤石哲夫、吉野耕三、左眼が義眼のビーズ屋仙一「でやすでやすでやす!」、対する阿伏戸の首領はダボ常「てめえらてめえらてめえら」。海に向かう二人だったが海は埋め立てが進み昔とずいぶん様変わりしていた。昔話とあいつ今?!な話しが続く。赤石から預かった小6の日記にハマボウフウの絵が描かれていた。過ぎし若き日々は浜暴風?、花は正しくは浜防風と書くのだが。二人にも仲間たちにも、今は今の暮らしがある。女とつき合ってた男は今は日本にはいない。回顧録的、ノスタルジックな作品だった。 個人的好き度80

◇温泉問題
写真家のつるさんと雑文家の西田が八丈島に取材に行く。センチメンタルジャーニー、カーペンターカット、島寿司、みどり丸・都はるみ「好きになった人」・三十代半ばの三造・嬶天下のニューファミリー漁師、フィリピンバー、内田ジョーキュウ(常久)の東北花巻に近い山の温泉宿での話し。しわくちゃ顔の、どう見ても六十をとうに超えた顔で、三十代の体をもつ女。湯の成分に、体の細胞の隅々まで再活性化する酵素がある、ということだったが、体を若くしたのではなく、顔だけを異様に老けさせた、というもっと恐ろしくも怪しい湯だったのではないだろうか。 個人的好き度85

◇脱出
思うところがあり暫く一人で自活しながら受験勉強したい、と家を飛び出した少年の話し。偽名を使い住み込みで仕事にありつくが、その仕事も慣れるまでは脱出したい位つらかったものの耐えた。周囲の人人、そして結末は。時は昭和45年1970年大阪万博の頃が舞台。 個人的好き度70